フジモトマサル『いきもののすべて』

フジモトマサル『いきもののすべて』

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出版社 : 青幻舎

あのどうぶつたちが帰ってきました。
フジモトマサルの描く、シニカルでキュートな4コマ/ 短編漫画集!

フジモトマサルの『いきもののすべて』(2006年、文藝春秋社)を、宮本大人による解説を新たに収録して復刊。
何度も読みたい。フジモトマサルの描く、どうぶつたちの日常。

◎目次
いきもののすべて
マガオくん
ある平凡な一日の終わりに

◎解説
宮本大人(明治大学国際日本学部准教授、漫画史研究)


【製本の特徴】
『いきもののすべて』は本の上が少し不揃いになっています。
これは本の側面(上と下[天と地]と横[小口])のうち、天だけを裁断しない「天アンカット」という製本手法です。三方を切りそろえる一般的な「三方裁ち」よりも、じつは手間とコストがかかる製本です。
『いきもののすべて』には、うさぎ、ばく、ねこ、すかんく…などたくさんのいきものが登場しますが、この本の中のいきものたちは、それぞれが違うものの見方をしていて、独立した世界観をもっています。ときに喧嘩したり、主張が違ったり。たくさんのズレが生じています。『いきもののすべて』には、そんなバラバラな個性をもついきものたちが、一緒に暮らす世界が描かれています。
均一で均質な世界とは真逆の、凸凹した世界ですが、なんだか楽しそうですね。

天アンカットのギザギザしていて、不揃いで自然な手触りや風合いは、フジモトマサルさんがこの本で描いた世界観にとてもあっていると思います。
装幀を考えてくださったのは、ブックデザイナーの名久井直子さん。
ぜひこの作品の手触りを、本という物体からも感じ取っていただけると幸いです。

【カバーを外すと】
『いきもののすべて』のカバーを外すと、下には表紙があります。
同じ絵柄のようにみえますが、どこか違っているような…?
2コマの漫画のような仕掛けです。見比べてみてくださいね。

【帯のお楽しみ】
帯の裏側には、刊行当時(2006年)の帯を印刷しています。
フジモトマサルさんのチャーミングさが伝わってくる帯です。
ぜひ捲ってみてください。

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