魚住桜子『映画の声を聴かせて』

魚住桜子『映画の声を聴かせて』

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出版社 ‏ : ‎ 森話社

パリ在住気鋭のジャーナリストによる待望のインタビュー集。
アンナ・カリーナ、エリック・ロメール、ラウル・クタール、ジュリエット・ビノシュ、アヌーク・エーメ、マノエル・ド・オリヴェイラらが語るそれぞれの映画人生とは。総勢29名のインタビュイーたちが映画について語り尽くした証言集。
ヌーヴェル・ヴァーグから現在まで「映画の声」に耳を傾ける。

山田宏一氏絶賛!
これまで雑誌などで断続的、断片的に読んできただけだったが、映画ファンの心の琴線に触れるインタビューだった。いつか一冊の本にまとまって全体を読めるのを心待ちにしていた。
パリ在住の気鋭のジャーナリストで飛び切りの映画ファン、魚住桜子さんの魅惑の映画インタビュー集だ。
映画の秘密を聴き出すために、インタビューはパリを中心にしながらも縦横に移動するシネ・サロンのホステスとゲストたちの親密な語らいになって、ときには緊迫した静寂のなかの官能的なささやきのように、ときには洪笑とともに意気投合するかと思えば丁丁発止の議論さながらに聴こえてくるのだ──たしかな「映画の声」として。


【目次】

フォト・アルバム
まえがき

【 Iヌーヴェル・ヴァーグをたずねて】
[1アンナ・カリーナ、ゴダールを語る]
・アンナ・カリーナ=恋と映画の時代
[2フランソワ・トリュフォーを探して]
・クロード・ド・ジヴレー=私は生きている限りフランソワのことを語り続けるでしょう
・ジャン・グリュオー=ピンポンのラリーのように共作する
・ セルジュ・トゥビアナ=暴力的な感情と情熱の映画作家
[3エリック・ロメールのために]
・ エリック・ロメール=私の映画は「場所」ありきです
・バーベット・シュローダー=これこそが私の求めていた映画だ!
・ ジャン・ドゥーシェ=映画の本質は言葉にある
・ フランソワーズ・エチュガライ=孤高の人の素顔
・クロード・シャブロル=グラン・モモの軽やかさ
・マリー・リヴィエール=感情や思想、愛をめぐる考察
・ アマンダ・ラングレ=「ロメリエンヌ」と呼ばれて
・シャルロット・ヴェリ=ロメールの世界に飛び込みたい!
[4ジャック・リヴェットと舟でゆく]
・ パスカル・ボニゼール=リヴェットとの冒険は、新しい挑戦の連続だった
[5アニエス・ヴァルダの台所にて]
・ アニエス・ヴァルダ=〝マミー・パンク〟(パンクなお婆ちゃん)と呼ばれて

【IIヌーヴェル・ヴァーグの波のひろがり】
[6天才カメラマンのまなざし]
・ ラウル・クタール=ヌーヴェル・ヴァーグのまなざし
・レナート・ベルタ=撮影監督と映画作家との〝共犯関係〟
・ カロリーヌ・シャンプティエ=撮影においての革命はヌーヴェル・ヴァーグの前か後、その時だけに起こった
・ピエール・ロム=『美しき五月』が私の映画人生を導いてくれた
[7映画史を〝書いた〟男]
・ ジャン=クロード・カリエール=脚本という万華鏡
[8映画の親子]
・ フィリップ・ガレル=永遠の青年を生きる
・ ルイ・ガレル=映画で起こる出来事は、その監督に実際に起こったのだと信じ込んでいました
[9映画の兄妹]
・ ジュリエット・ビノシュ=私は演技を通して真実を追求していく
・ オリヴィエ・アサイヤス=僕は永遠の青年のように生きている
・ アヌーク・エーメ=女優の歓び
・ クロード・ルルーシュ=映画は人生とスピードだ!
[10シネアストとその分身]
・ マチュー・アマルリック=映画を作ることは、僕の人生そのものだ
・ ドニ・ラヴァン=同じような体格で、年は一歳違い。そして、傲慢なレオスの分身=アレックスを、僕は演じてきたのです

【III映画の終わり…】
[11一〇〇歳を超えてなお…]
・ マノエル・ド・オリヴェイラ=映画で最も大切なこと、それは「記憶」です
[12ピエール・リシアンを偲んで]
・ベルトラン・タヴェルニエ=ピエールとは、新たな映画を発見する歓びを幾たびも分かち合いました
・ティエリー・フレモー=彼は映画が良くなることだけを考えていたのです
・ジェリー・シャッツバーグ=あるがままの映画を愛する
・イ・チャンドン=彼が亡くなったことで、映画の一つの時代も終わったのだと思います


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