奥山由之『As the Call, So the Echo』
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出版社:赤々舎
奥山由之の新作『As the Call, So the Echo』は、2年余りにわたり、ある村で暮らす友人の家族と、その周りの人々の日々の情景を撮りためたシリーズです。
当初は作品として発表する予定ではなく、ただ目のまえの瞬間瞬間に反応し、受け入れ、シャッターを押したものでした。それらは、奥山にとって、ある時から止まってしまった「写真の持つ気配」を、もう一度再生させるきっかけとなったのです。
具体と抽象を行き来し、人々がつくり出すものや、ひとつの命から始まる広がり=球体のような関係性を、豊かな色彩で描き出す本書(4章構成)は、表現者としての奥山の新たな出発点になるとともに、写真の原点ともいえる力を湛えています。