【特別限定版あり】奥山由之『photographs』
※表紙2種類ございます。緑色表紙がサイン無し通常版、生成り表紙のものが特別限定版(限定500部、サイン、エディションナンバー入)となっております。金額も異なりますので、ご注意ください。
※サイン本はお一人一冊まででお願いいたします。二冊以上のご購入、または二冊目のご注文は自動的にキャンセルいたします。
店頭でも販売しているため、タイミングによっては売り切れの場合がございます。あらかじめご了承ください。
出版社:赤々舎
奥山由之『photographs』は、『flowers』(2021年)『windows』(2023年)に続く三部作の完結編です。
亡き祖母との対話として花を見つめた『flowers』。
都市の窓を通して、見知らぬ他者の気配に触れた『windows』。
そして本作『photographs』で奥山が向き合うのは、自身の家族の記憶です。
奥山のアトリエは、かつて祖父母や父が暮らしていた家にあります。
その改装中、押し入れの奥から見つかったのは、100冊を超える家族アルバムでした。
ページをめくるなかで立ち現れたのは、懐かしさだけではありません。
そこに写る父や母、祖父母、さらには会ったことのない先代の人々。
その無数の選択の積み重ねの先に、いまの自分がいるという事実。
家族という小さな共同体のなかで受け継がれてきた生命の連なりと、そのなかでなお「個」としてどう生きるのかという問いでした。
本作では、その家族写真に写っていた人物たちが、まばゆい光として解き放たれています。
誰かの具体的な肖像だったはずの写真は、記憶と時間の輪郭をゆるやかにほどきながら、見る者それぞれの経験や感情を受けとめる、ひらかれた光景へと変わっていきます。
かつて家族アルバムに残された写真には、誰かに見せることを前提としない、無防備で親密な時間がありました。奥山は、その失われつつある写真のあり方に触れながら、きわめて個人的なアーカイブを、私たちに共有可能な普遍的なイメージへと変換していきます。(ハードカバー/300mm×256mm/106ページ)