原田教正『My origin photographs』
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出版社:Neat Paper
美術大学在学時に写真家として活動をスタートした原田教正は、その活動のなかで一貫して叙事性の追求を試みています。それは、普遍的な撮影方法を用い、風景、人物、静物などすべての被写体を等価で捉えることで抒情性を排し、写真の記録媒体という機能を突き詰めることで、そこに内包される言語と時間を顕現させることを志向しています。このことは、原田の2023年秋のベルリン滞在を機に、より深く思考するテーマとなりました。
本作は、ベルリン滞在時と帰国後の東京で撮影をしたものをモノクロームとカラーを織り交ぜ一冊に編んだものです。「なぜ写真は写真であれるのか」という根源的な問いとともに、原田が真摯な眼差しで撮り続けた世界の断片は、写真的概念を解きほぐし、従来とは異なる現れを予感させます。