富澤大輔『遊回』
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出版社:南方書局
「すべての出来事を忘れたくない」
この世にそんな未練を残した幽霊のお散歩の気分で、中判フィルムカメラによって撮影された全170点のカラー写真。作家にとって初の大判写真集。
人はなにか大きな出来事に立ち会うと、そこを拠り所にして、依存していく。
しかし「なにも起きていない瞬間」なんてこの世には無かった。
それを鋭敏に嗅ぎつけ、小さく小さく、しかしたしかにカメラに収める。
はからずも『字』『平行写真』から連なり、シリーズとなった三部作の最終作品。