【サイン本】遠藤文香『Ayaka Endo: Kanoko』(※言語によって表紙が異なります)

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出版社:bookshopM

小説家・岡本かの子
写真家・遠藤文香

小説が写真の説明にならず、写真が小説の挿絵にも資料にもならない。
それでも、読むことと見ることを行き来するなかで、小説と写真が〈いま〉として立ち上がる。

本書は、日本の小説と写真を一冊の本の中で拮抗させてきたシリーズの第6作として、
岡本かの子の小説『鮨』(1939年)に、遠藤文香の写真を加え、編集・造本した“書物”です。

小説『鮨』には、消えない気配があります。その気配は、岡本かの子の生へも通じているように感じられます。
歌人として出発し、晩年に小説へと向かった岡本かの子の強度、
そして家族や時代の圧を引き受けた一人の作家の輪郭が、この小説の背後で静かに息づいています。

その気配を想起させたのが、新進気鋭の写真家・遠藤文香の写真でした。
遠藤文香の写真は、境界を固定しません。
自然と人為、触れることと介入すること、その境界を揺らしながら、気配を残していきます。

岡本かの子の言葉が持つ消えない気配と、遠藤文香の写真が残す気配の余韻が、ただ並走しながら響き合い、
ときには読んだはずの小説が違って見え、見たはずの写真の印象も変わっていきます。(並製本/210mm×148mm/240ページ)