菅原一剛『DUST MY BROOM 2』
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出版社:赤々舎
写真家・菅原一剛は、東北各地から集まるさまざまな廃棄物が、適切に解体・分類・加工され、新しい価値を持った「製品」として生まれ変わったすがたを"美しい"と感じ、以来20年にわたり東北に通い、現地の風景と共にそれらを撮影し続けてきました。
被写体になったのは、海外に出荷されるために堆く積み上げられた金属の山の中から菅原が選び抜いた、異質でありながら造形的な美しさを感じさせる鉄塊。そして、鉄道の車輪、ラジエーター、自動車、携帯電話、ノートパソコン、アルミ缶、スチール缶、PETフレークなど。特に今、世界的に重要かつ高付加価値なリサイクル資源として注目される鉄の塊を、作家は、撮影のために設置された重機と機材、1億5000万画素の高精細なカメラを用いてまるでオブジェのように撮影しています。さらに特殊な印刷技術を用いて、まさにそこにそのものがあるかのような立体感と存在感が実現されています。
本書では、時代とともに変化する廃棄物を見つめ続けてきた菅原が、日本の青森にあるリサイクル会社、株式会社青南商事の各現場に通い、撮影してきた作品の中から厳選された96点を収録。