
Angela Hill『X-GIRL SHOW』
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出版社:IDEA
イギリス人写真家であり、ロンドンを拠点とする出版社兼書店「IDEA」の創設者の一人であるアンジェラ・ヒル(Angela Hill)の作品集。
「ソニック・ユース(SONIC YOUTH)」のメンバーであったキム・ゴードン(Kim Gordon)と、その友人でもありロサンゼルス発のストリートブランド「エクストララージ(XLARGE)」のショップスタッフでもあったデイジー・ヴォン・ファース(Daisy von Furth)が、自らの着たい服を打ち出し、共に立ち上げたブランド「エックスガール(X-girl)」。1997年夏にスタートした本ブランドは、同年、ロサンゼルスに第1号店を開店。さらにニューヨークのソーホーで、ストリートで見つけた女性をハントしてモデルとしてランウェイを歩かせるといった、今となっては悪名高い歴史の一つとなった同ブランドにとって初のゲリラストリートファッションショーを敢行した。
本書は、プロデューサーにソフィア・コッポラ(Sofia Coppola)やスパイク・ジョーンズ(Spike Jonze)を迎え、キム・ゴードンとデイジー・ヴォン・ファースが展開したこのショーの瞬間を作者が撮影した記録である。
作者はショーを撮影するために呼ばれたわけではなく、ただ撮影しただけだった。プリントとして残さず、その日のネガは引越しのたびにアパートや家を転々としたため、もし誰かが探したとしても無くしたと思われていただろう。2024年、そのネガは発見された。ネガは入ってた袋に貼り付き、傷み、色は少し褪せていた。作者は写真のことは忘れていたかもしれないが、ニューヨークに居た時のことはよく覚えていた。(ハードカバー/215 x 265 mm/80ページ)