【12/7 (日)】坂口恭平『赤松』刊行記念トーク&ライブ&サイン会
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| 日程 | 2025年12月7日 (日) |
| 時間 |
18:00〜19:30 開場 17:30〜 |
| 料金 | 1,650円(税込) |
| 定員 | 100名 |
| 会場 | 本店 大教室 |
このたび、坂口恭平さんの新刊となる漫画『赤松』が刊行されます。自身の短篇小説をみずから水彩と鉛筆でフリーハンドのコマ割りのもとに描かれた漫画は、透きとおった水や風を思わせる読み心地でありながら、読後に広がる世界の大きさが心に残る、坂口さんの創作の原点ともいえるような作品となりました。寓話のようにして語られるこの世界のなかに、読んでいるひとたちのさまざまな記憶や思いが共鳴して、どこまでも響き渡っていく歌のような物語。またあらたな扉をひらく名作の誕生にぜひ、立ち会っていただけたら、うれしいです。
「これは7歳のときの僕の構想40年の作品なんだと思う!僕の本当の一番最初に頭に浮かんだ創作物。小学生のときのそのまま鉛筆と紙と絵の具だけ。他には一切なんにもない。まじりっけなしの7歳の私をどうぞ」(坂口さんtwitterより)
プロフィール

坂口恭平 さかぐち・きょうへい
1978年熊本県生まれ。2001年早稲田大学理工学部建築学科卒業。作家、画家、音楽家、建築家など多彩な活動を行なう。2004年、路上生活者の家を収めた写真集『0円ハウス』を刊行。『ゼロから始める都市型狩猟採集生活』『独立国家のつくりかた』『躁鬱大学』近著に『その日暮らし』道草晴子の漫画による『生きのびるための事務』石塚元太良の写真による『BAUをめぐる冒険』など。
書籍情報

坂口恭平『赤松』(palmbooks)
まだここに何もなかった頃。どれくらい前のことか、私の話はちょっとうろうろしてる。ずっと忘れてたのかもしれない。まだそこにいるんだけどね。
もうここにはない海。とんでもなく大きな森。なんでもつくれるおっちゃん。いつも一緒にいたタカノ。夜トロッコに乗り込んで、ふたりならどこまでも行くことができた。風はどんなことがあっても死ぬことがない、と話していたばあちゃんは誰だったんだろう。見上げると、赤松の葉っぱが揺れていた。いまここにいながら、すべてがある……。
自身の短篇小説をもとに描かれた著者の創作の原点となる、漫画にしてまさに文学。オールカラー上製本の絵本仕立てで、ずっと手元においておきたくなる特別な一冊に。
*原作となった短篇小説の付録つき