【11/28 (土)】『野良の言葉』刊行記念<br>寿木けい トークイベント

【11/28 (土)】『野良の言葉』刊行記念
寿木けい トークイベント

  • ¥1,650
    単価 あたり 
税込 配送料は購入手続き時に計算されます。

 

申込みの前に必ず参加規約をお読み下さい。

お申し込みはこちら

上記より規約をご確認のうえ、予約ページに移動してお申し込みください。お支払い方法はクレジットカードのみとなります。

 参加規約に同意する

予約ページに進む


日程 2026年11月28日 (土)
時間 18:00〜19:30
開場 17:40〜
料金 1,650円(税込)
定員 100名
会場 本店 大教室


忘れられないひと言、あのときは傷ついた言葉が、歳月を経て自分の当たり前を揺さぶることもあります。新刊『野良の言葉』の刊行を記念し、著者・寿木けいさんをお迎えします。

本書に綴られたのは、友人からの率直なひと言、仕事仲間や宿のお客様との会話など、長く心に残りつづける言葉の数々。自分の考えを貫くことと、人の意見に耳を傾けること。家族や友人にどこまで本音を伝えるか。失敗や後悔とどう折り合いをつけていくか。

新刊に登場するさまざまな言葉を手がかりに、働き方や人間関係、日々の選択について語ります。ライターの藤沢あかりさんを聞き手に、何げない言葉が持つ思わぬ力を発見するトークイベントです。

※トークイベント終了後にはサイン会も行います。ご希望の方はぜひご参加ください。(対象書籍:『野良の言葉』)


プロフィール

author

寿木けい すずき・けい

エッセイスト。富山県出身。大学を卒業後、編集者として働きながら執筆をはじめ、2022年に東京から山梨に移住。築130年の古民家を改修して、紹介制の宿「遠矢山房」を開業。薪割りから室礼、調理まですべてを手がける。障がいのある娘とサッカー少年、甲斐犬と暮らす。著書に『わたしのごちそう365』『泣いてちゃごはんに遅れるよ』『わたしの美しい戦場』『澄んでゆけ住まい』など多数。https://www.keisuzuki.info

聞き手 藤沢あかり

ライター。雑貨・文具の商品企画、出版社でのインテリア誌編集を経て独立。「わかりやすい言葉で、わたしにしか書けない視点を伝えること」をモットーに、暮らしに根ざした実例取材やインタビューなどを手がける。著書に「レシート探訪 1枚にみる小さな生活史」(技術評論社)https://www.instagram.com/akari_fuji75/

書籍情報

book

寿木けい『野良の言葉』(双葉社)

もう一度、私が決めるための一冊

就職、結婚、出産をした東京を離れ、山梨に移住。里山で紹介制の宿を切り盛りしつつ、シングルペアレントで二人の子どもを育てる日々。

亡き母の教え、宿でお客様と交わした会話、胸を抉る理不尽な刃、傷口にしみこむ温かい一言……。忘れたつもりでも、人生の底に沈まずに残っているものがある。

歳月を経て意味を変えながら、しぶとく心に残りつづけた言葉の記憶を綴ったエッセイ。

------
 五年前に古い家と農地を買って、住まいと宿を作り、友人や読書、仕事仲間が遊びにきてくれるようになった。根を下ろせる場所が欲しいという渇きが、私の中にあったのかもしれない。
 今、子どもたちとブン、そして友人や宿のゲストと暮らしを進めている手応えがある。この土地の四季の巡りを追いかけ、その驚きに生かされて、書く仕事を続けてきた。
 こうして文章を書くことは、群れから離れて観察することだと私は思う。
 見慣れた庭の木陰に、ある日一輪のツュクサが顔を出していることに気付く。ずっとそこに咲いていたのに、なぜ見えなかったのだろう。
 その日から、庭は少し違った景色になり、青い花を探すようになる。視線の投げ方が変わり、足の運びが変わる。人間を組み立てる細胞のひとつひとつが、少しずつ変わっていく。
 言葉も同じではないだろうか。耳にしたときには通り過ぎたひと言が、あとから別の意味をともなって姿を現すことがある。出会った日のままでは終わらない。受け取った人の時間を生き続けるのが、言葉の強さであり、不思議であろう。 ------