杉山恒太郎『広告の仕事』
出版社 : 光文社
広告から“公告”へ
Pro bono publico(公共善のために)――プロ・ボノで再生する広告の力
山口周氏とのロング対談を収録!
解説・河尻亨一氏
広告は産業革命以降の大量生産・大量消費の申し子だ。大量生産・大量消
費のエンジンとして長年その役割を果たしてきたが、量や規模の経済が明
らかに終焉を迎えようとしている今、その役目を終えようとしている。で
は、広告が終わったかというと僕はそうは思わない。
これまで広告が培ってきたコミュニケーションの経験値や技術、そして直
感力などを侮ってはいけない。これからも世の中に必要とされるコミュニ
ケーション技術だと思う。
それは何かといえば、大量生産や大量消費ではない、量や規模ではない、
人の喜びや幸せにつながるものだ。(「はじめに」より)
――日本の広告界のレジェンドが、自らのクリエイティブを振り返りなが
ら、広告の未来を熱く鋭く語る。