浅生鴨『あざらしのひと』
出版社:ネコノス
月刊ファッション誌「GINZA」(マガジンハウス)で、2年にわたって連載された浅生鴨のコラム「ゆるゆるジャージ魂」を文庫化。
日常生活の中で見かける、ちょっとおかしな行動をとる人たちを、独自の視点でゆるく優しくとりあげた軽妙コラムに、表題作「あざらしのひと」ほか新たに書き下ろしを加えてまとめた1冊。
頼まれてもいない店の手伝いを始める「勝手の人」、何かと話を大きくしてしまう「エキサイター」、なんでも論理的に白黒つけないと気が済まない「ロンリー・ボーイ」、慣れないオンライン会議で突然姿を消す「忍者の人」などなど。
捉えどころがあるようなないような、著者ならではの観察と妄想の数々は、手に取る人をきっとニヤリと笑わせてくれるはず。(出版社より)