ソニーグループクリエイティブセンター『SIGNALS No.01 2025』
出版社:コンデナスト・ジャパン
本書は、エンタテインメントの未来を探るべく、ソニーのデザイナーとリサーチャーがクリエイティブな視点で実施したフィールドリサーチとインタビューの成果をまとめたトレンドレポートです。
エンタテインメントとの接点が多様化するにつれ、ひとつのIP(知的財産)を異なる視点や場で伝える手法がますます増えています。本書では、そんな「トランスメディア・エンタテインメント」の潮流を、『ゴジラ-1.0』を手掛けた映画監督・脚本家・VFX制作者の山崎 貴氏へのインタビュー等を通じて考察し、世界中の多種多様なストーリーテリングの手法と合わせて紹介。さらに、一貫性のある魅力的な世界観を構築する「ワールド・ビルディング」の概念に着目し、『SPY×FAMILY』『チェンソーマン』等数々のヒット作品を担当しているマンガ編集者の林 士平氏をはじめとする、キープレイヤーの方々へのインタビューも掲載しています。
クリエイティブセンターは、ソニーのデザイン部門として、プロダクトからエンタテインメント、金融、モビリティなどの事業領域に活動の幅を広げ、ソニーの多岐に渡るデザインとブランディングを行っています。それらの活動のインスピレーション源として、最新の社会情勢や人々の意識動向などに焦点を当て、クリエイティブな視点で世界の先行きを予見するべく、毎年独自のトレンドリサーチ活動を行い、重要だと思われるポイントを社内に向けてレポートしてきました。
このたび、そのリサーチ内容を初めて一般公開し、我々の得たインサイトを広く社外の方々にも共有するため、本書を発刊する運びとなりました。ソニーのデザイナーは、広くクリエイティブやエンタテインメントにご関心のある方々とともに「新たな価値」について思いをめぐらせ、「豊かな未来のストーリー」をデザインしてまいります。