市原真・サンキュータツオ・牧野曜『まちカドかがく』
出版社:ネコノス
ポッドキャストの人気サイエンス・トーク番組『いんよう!』から生まれた同人誌『まちカドかがく』。2020年秋の文学フリマで発売され、即完売した伝説の同人誌が、文庫になって再登場。牧野 曜、市原 真による小説やサンキュータツオによる「お笑い文体研究」など専門的な話題を興味のない人へ届ける『いんよう!』ならではの、ユニークな世界がぎっしり詰まったファン必読の一冊。三人による文庫版だけの特別鼎談も収録。
『この本の表紙のデザインも細胞システムを模しています。 番組内で「まちカドかがく」というコーナーを作って、「街角に転がっている現象を、こういう科学的な視点で見たらおもしろいですよ」といったメールを聞いてくださっている人たちから募集しようとしたのですが、いかんせん私自身いい例を思いつかず、あるのかないのか分からないコーナーになってしまっています。(中略)いただいた素晴らしい原稿を読んで、本当に嬉しくて、びっくりして、「まちカドかがく」の意味を、非論文的、非アカデミア的な知的好奇心の発露、というふうに拡張するならば、このタイトルはぴったりだと思っています。』(牧野曜/編集後記より)