『TOO MUCH Magazine Work 2 — Schemata Architects (Second Edition)』

『TOO MUCH Magazine Work 2 — Schemata Architects (Second Edition)』

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出版社: sakumotto

TOO MUCH Magazine Work 2 — Schemata Architects (Second Edition)では、建築家の長坂常と彼の率いるスキーマ建築計画を特集します。
現在、世界人口の半数以上が都市に住み、急速な都市化と都市間競争が激化しています。ど
の都市もスター建築家を抱え、より大きく斬新な都市開発を目指してしのぎを削っています。
 一方で、震災、気候変動、パンデミック、人口減などの課題を抱えながら生活するわれわれとって、大規模開発はどこか前時代的で、そこで作られる紋切り型の空間には、もはや居心地の良さを感じなくなっています。
 私たちが今回取り上げる長坂の活動は、これまでの建築家のゴールとは根本的に異なります。
「半建築」、「見えない開発」、「顔のない建築」などの言葉で表される彼のデザインする建築は、どれも控えめで、完成形がどこなのかわからず、ひと目でわかるデザイン的なスタイルがあるわけでもない。利用者を統制するよりも委ねる空間。これではまるで従来の建築家像を(半分)否定しているように聞こえます。
 では、皮肉にも建築家“らしくない”長坂のデザインする空間に、いま多くの人が集まり、彼のもとに新築、改装、コミュニティ開発、店舗設計などの仕事が次々舞い込んでいるのは何故でしょうか? その答えを見つけるけるため、私たちは1年間長坂の活動に密着取材を行いました。
 日本には、長坂から(直接的、または間接的に)影響を受けたと思われる若い世代の建築家が全国で活動しています。そして、長坂およびスキーマ建築計画の活動は、国内から中国、韓国、アメリカへと広がっています。画一的な都市に窮屈さを感じている世代は世界で確実に生まれていて、彼らは表層的なデザインを越えたところで長坂の活動に共感しているのでしょう。
 魅力的な都市とは、大資本や行政、また誰かひとりの奇抜なアイデアが作るのではなく、個人個人の豊かな体験が集まって形成されると信じるTOO MUCH Magazineは、長坂の活動がこれからの建築家のあるべき姿を見せてくれていると考えます。(182 × 257mm/310ページ/全編英語表記・日本語訳冊子付)


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