渋谷区立松濤美術館 編『白井晟一入門』

渋谷区立松濤美術館 編『白井晟一入門』

  • ¥2,970
    単価 あたり 
税込 配送料は購入手続き時に計算されます。


出版社 ‏ : ‎ 青幻舎

今こそ、私たちは白井建築を体感しよう。
全建築・約80件に迫る!

個別の〈人間〉に内省をうながす建築を目指した白井晟一
哲学的イメージで語られる建築と人物像に、
新しい視点と初公開を含む豊富な資料でアプローチする画期的入門の書

白井晟一(1905~1983)は京都で生まれ、京都高等工芸学校(現京都工芸繊維大学)図案科卒業後、ドイツで哲学を学ぶなど異色の経歴をもつ建築家。日本での建築のありかたを問い続け、丹下健三も加わった「伝統論争」などの論客として知られる白井は、そのユニークなスタイルから孤高の建築家、哲学の建築家などとも評される。

一方で、自著を含め多くの装丁デザインを手がけており、そのなかには「中公新書」の書籍装丁など現在まで使用されているものもある。書家としても知られ、多彩な活動で建築の枠組みを超え、独自の美学を形成した。本書は、初期から晩年までの白井建築や活動の全体像にふれる、いわば白井晟一の入門書である。

「人々がすぐなじめるとは思わないし、すぐなじまれてはむしろ困る。
だが、10年か20年たって…生活に根を下ろしてしまえば、
…何か心のやすまるものとなってくれるんじゃないか。」白井晟一

***
■巻頭論考
「白井晟一と二つの塔 懐霄館とノアビル」(白井昱磨)
「美術館とはいかなる建物だったのか(鯨に呑み込まれたヨナのように考えてみる)」(岡崎乾二郎)
*白井晟一研究を展開する羽藤広輔(信州大学工学部建築学科 准教授)の論考、その他各地学芸員による論考を多数掲載。

■構成
●序章:建築家となるまで
京都高等工芸学校時代や滞欧期など、自己形成期の紹介
●第1章:戦前期 渡欧をへて独学で建築家へ
近藤浩一路邸(河村邸)、嶋中山荘(夕顔の家)等
●第2章:1950~60年代 人々のただなかで空間をつくる
秋田・群馬での公共建築、戦後個人住宅
●第3章:1960~70年代 人の在る空間の深化
親和銀行本店、ノアビル、サンタ・キアラ館等
●終章:1970~80年代 永続する空間をもとめて
静岡市立芹沢銈介美術館(石水館)、渋谷区立松濤美術館、雲伴居等
●アンビルトの未来建築計画
■掲載作品
河村邸(旧近藤浩一路邸)、嶋中山荘(夕陽の家)、渡辺博士邸(試作小住宅)、歓帰荘、秋ノ宮村役場、煥乎堂、松井田町役場、親和銀行本店、親和銀行東京支店、懐霄館(親和銀行電算事務センター)、滴々居、虚白庵、サンタ・キアラ館、ノアビル、石水館(静岡市立芹沢銈介美術館)、渋谷区立松濤美術館、ほか
■全建築リスト101、設計図、図面、草稿ドローイング、書、装丁、愛蔵品など、貴重な資料250点以上を収録

(出版社より)


お客様へのおすすめ