徳谷柿次郎『いきなり知らない土地に新築を建てたい - クラフトインターネット日記01』
出版社:風旅出版
全国47都道府県を行脚する作家/編集者・徳谷柿次郎、2022年の自著『おまえの俺をおしえてくれ』から約3年ぶりの最新刊『いきなり知らない土地に新築を建てたい』を衝撃的に作りました。
制作期間は2カ月。発酵デザイナーの小倉ヒラクくんと新宿『ビア&カフェBERG』で生まれた”クラフトインターネット”という新しい概念をフックとして、ワードプレスの独自ドメイン配下、アイキャッチ画像なし、SNSシェアボタンなしのストロングスタイルで書き続けた日記が本作のベースとなっています。
プラットフォームやアルゴリズムに疲弊した現代において、あえて手間暇をかけ、自分の「土地」×「ドメイン」を耕し、特定の誰かに向けた手触りのある発信を取り戻す運動−−豪雪地帯の長野県信濃町に移り住んで、畑を耕して、集落の草刈り、除雪の世界に身を投じ、大型犬のラブラドールレトリバーを飼って、最愛の娘が産まれた”とある一年”の実践的な記録です 。
ただの日記本でもない。エッセイ本でもない。編集者として全国行脚をしながら夜な夜な感じたことをラップのように書き殴って、死臭すら漂うインターネットの端っこに投げ捨てた感情の断片集でもあります。
タイトルの『いきなり知らない土地に新築を建てたい』は、絶対にやってはいけないであろう領域に飛び込んでしまう”最新の衝動”を込めていて、最初から最後まで読み進めると「なるほど!」となるはずです。
「自分だけの土地を耕して、自分だけの家を建てよう。そこに文句を言うやつはほとんどいない!」
巻末には、実業家・家入一真さんとの特別対談『Why Craft Internet?』を収録。
(出版社より)