蜷川実花『VIRA』
店頭でも販売しているため、タイミングによっては売り切れの場合がございます。あらかじめご了承ください。
出版社:bookshopM
世界最大級の写真フェア「PARIS PHOTO 2025」で発表された本書の収録作品の多くは、桜のかたちをとどめながらもその輪郭を曖昧にし、花びらが光と空のなかに溶けていく瞬間をとらえています。それは、かたちを写すのではなく、光と感情のゆらぎを写す─まるで印象派の絵画のように、現実を抽象の中へと還していく試みです。手前に漂う花びらの柔らかな輪郭、丸みを帯びた階調、そしてビビットでありながらも淡くにじむ色の重なり─そのすべてが、蜷川実花という存在を映すもうひとつの鏡のように、見る者の記憶を静かに呼び覚まします。
編集・造本設計・出版を手掛けたのは、日本を代表する造本家・町口覚。表紙には、2025年4月に東京・目黒川で採取したソメイヨシノの花びらから抽出した染料で染め上げた、唯一無二のオリジナル生地を使用しています。
散りゆく花びらの記憶が、そのやわらかな質感の表紙にそっと息づき、〝桜の花びらが空から舞い、土へ還る。〟という造本コンセプトを重ねるように、2種類の表紙デザイン(SKY Edition / SOIL Edition)をご用意しました。
花びらが光と空のなかに溶けていく瞬間をとらえた写真集『VIRA』をぜひご覧ください。(上製本、スリーブケース入り/168mm×228mm/160ページ)