
柳沢信『都市の軌跡』
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出版社:roshin books
2017年にroshin booksから出版された『untitled』は、柳沢信による旅写真の集大成とも言える写真集でした。今回復刊される『都市の軌跡』は、1960年代の東京を写した柳沢の代表作であり、彼にとって初の写真集として、1979年に朝日ソノラマより刊行されました。
本作に収められた写真は、1965年から1970年にかけて撮影されたものです。高度経済成長期、スクラップアンドビルドの波に揺れる東京。古い街並みが壊され、新たな建造物が立ち上がる——その過渡期の時間と空間を、柳沢は冷静かつ精緻な構図で切り取りました。意味や物語性に頼ることなく、都市のかたちと気配を浮かび上がらせています。
「写真に言葉はいらない」——柳沢の姿勢は一貫して変わることがありませんでした。プロヴォークでもコンポラでもない。その写真は柳沢信という存在そのものであり、唯一無二の視線が本書には刻まれています。まさに、いま再評価されるべき都市写真の金字塔です。(ハードカバー/231mm x 231mm x 16mm/120ページ)