
【9/ 27 (土)】Reboot Folklore —世界で起きるフォークロアの復権—
富川岳『シシになる。──遠野異界探訪記』(亜紀書房)刊行記念
富川岳×大石始×桜井祐 トークイベント
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日程 | 2025年9月27日(土) |
時間 |
18:00〜19:30 開場 17:30〜 |
料金 | 1,650円(税込) |
定員 | 100名 |
会場 | 本店 大教室 |
何も知らずに東京から移り住んだ岩手県遠野市。『遠野物語』の世界で出会ったのは、“シシ”になる人々だった。ひょんなことから岩手・宮城を中心に継承されてきた郷土芸能「シシ踊り(鹿踊・獅子踊)」の踊り手となった作家・プロデューサーの富川岳が書き下ろした渾身のノンフィクション『シシになる。──遠野異界探訪記』が6月23日に出版された。
「Reboot folklore」は、本書内で富川が掲げる重要なキーワードである。地域に眠る文化を呼び覚まし、現代のクリエイティビティを活かして時代と接続させ、強く共振させる。シシになって踊り、プロデューサーとして文化振興を行う中で、彼の中心にはいつもこの言葉があった。一方、国内外の祭りや盆踊りを追いかけながら、同時にアジアを中心とした現代の音楽シーンの取材を続ける文筆家の大石始は、「いま、フォークロアを再起動する試みは世界各地で行われている」と言う。国を超えて現代を生きる私たちは、一体何を蘇らせようとしているのか。土地の芸能と現代の音楽シーンを往来して思考する二人の作家が語る、現代フォークロア論。聞き手は、本書の解題と用語解説を担当した桜井祐が務める。
プロフィール

富川岳
シシ/作家。1987年、新潟県長岡市生まれ。岩手県遠野市在住。都内の広告会社にプロデューサーとして勤務した後、2016年に岩手県遠野市へ移住。恩師との出会いをきっかけに『遠野物語』に戦慄して以来、民俗学をベースとした様々な創作活動や文化振興を行う。2018年から張山しし踊り(遠野郷早池峰しし踊り張山保存会)に所属。郷土芸能「シシ踊り」に傾倒する日々を送る。2023年『本当にはじめての遠野物語』(遠野出版)、2024年『異界と共に生きる』(生活綴方出版部)、2025年6月『シシになる。──遠野異界探訪記』(亜紀書房)。株式会社富川屋代表、遠野市観光協会理事。遠野文化友の会副会長。
https://www.instagram.com/gaku.tomikawa/

大石始
地域と風土をテーマとする文筆家、旅と祭りの編集プロダクション「B.O.N」主宰、愛猫家。1975年、東京都生まれ。 主な著書に『南洋のソングライン 幻の屋久島古謡を追って』(キルティブックス)、『盆踊りの戦後史』(筑摩書房)、『奥東京人に会いに行く』(晶文社)、『ニッポンのマツリズム』(アルテスパブリッシング)、『ニッポン大音頭時代』(河出書房新社)など。最新刊は『異界にふれる ニッポンの祭り紀行』(産業編集センター)。
https://www.instagram.com/oishihajime/

桜井祐
九州産業大学芸術学部准教授、TISSUE Inc. 共同設立者/編集者。1983年、兵庫県生まれ。2008年、大阪外国語大学大学院言語文化研究科修士課程修了。「媒介的実践としての編集的知」をテーマに、学際研究プロジェクトの実施やアートプロジェクトのキュレーション、アーティスト作品の企画・編集ディレクションなどを行う。2017年、クリエイティブディレクションを中心に行うTISSUE Inc./出版レーベルTISSUE PAPERSを設立。共著書に『新世代エディターズファイル 越境する編集』(BNN、2021年)など。 https://www.instagram.com/yuacme/
書籍情報

富川岳『シシになる。──遠野異界探訪記』(亜紀書房)
東京の広告会社で働いていた著者が、河童やザシキワラシをはじめ妖怪、精霊、神々など…この世ならざる気配に満ちた遠野に導かれるように移住し、いつの間にか400年続く郷土芸能「シシ踊り」の踊り手となって、人から”シシ(獅子)”へとトランスフォームしていく激動のプロセスを描いたノンフィクション。
岡本太郎も目にし、民俗学者・柳田国男を戦慄させた「シシ踊り」。牛の角、龍の鼻、鹿の目を持つ霊獣シシ。人はなぜ獣を被って今も踊り続けるのか、また踊り続けなくてはならないのか。デジタル偏重時代の今、僕は一体何を取り戻そうとしているのか──。その問いはやがて、民俗学の夜明けを告げた歴史的名著『遠野物語』の最終話に秘められた謎をも解き明かしていく。
いつしか周囲に生まれる、奇跡のような出会いと物語——民俗学をベースとした様々な創作活動や文化振興を行い、いま各界から注目を集める若きプロデューサーが10年にわたるリサーチと実践、そして研究者との協業をもとに熱量を込めて書き下ろした、渾身の商業出版デビュー作。この本を読まずして遠野は語れない。民俗学の聖地に新時代をもたらす物語がいま始まろうとしている。
[解題&用語解説]桜井祐(九州産業大学准教授)
[造本設計]吉岡秀典(セプテンバーカウボーイ)
[推薦]森田真生(独立研究者)&ドミニク・チェン(情報学研究者)
[巻末漫画]五十嵐大介(『海獣の子供』『リトル・フォレスト』)