レベッカ クリフォード『ホロコースト最年少生存者たち』

レベッカ クリフォード『ホロコースト最年少生存者たち』

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山田美明 翻訳 芝健介 監修

出版社‏ :‎ 柏書房

“私たちは、ホロコーストとその影響をいまだ十分には理解していない"(序章)
記憶も、名前も、家族に対する愛着も持ち得なかった者が、自分の人生を取り戻すことなど可能なのだろうか?支援機関のファイル、養護施設の記録、精神科医の報告書、未公開の回想録など、10カ国以上の史料とインタビューをもとに、かつて「幸運」とされた当時10歳以下の子どもたちが経験した「戦後」を描く画期的研究。貴重な写真も27点収録。

■章立てと抜粋
第1章 もう一つの闘いの始まり
“私のなかで闘いが始まったのは、1940年ではなく1945年なんだ"(モーリッツ・C)
第2章 大人の視点
“私が泣くなと言うと、その子はこう答えた。「それならどこで泣けばいいの」"(?あるボランティアのメモ)
第3章 引き取られる子どもたち
“どこにも居場所がない、自分を大切に思ってくれる人がいないという感覚だった"(ローベルト・B)
第4章 家族との再会
“誰かが「お父さんの膝の上に乗せてもらったら」?と言うから、父の膝の上に座ったんだが、どこか感じが違った"(アンリ・O)
第5章 ヴォセル館の子どもたち
“ドイツ兵は…少女をトラックに引っ張り上げて射殺した。その話を聞くたびに私たちは思った。わあっ、なんてすてきな物語なのって"(フェリーツェ・Z)
第6章 変容
“なぜもっと早く教えてくれなかったの?真実を知らされるのはいつもほかの人からだ! "(ジャッキー・Y)
第7章 トラウマ
“あの人たちは実験のために私たちを一緒にしていたのか?ドイツ人が私たちを使ってあれだけ実験していたのに、まだ足りないというのか"(?デニー・M)
第8章 幸運と言われた生存者
“40歳になるまで、普通になろうと必死だった"(ツィラ・C)
第9章 ホロコースト生存者になる
“ずっと孤独だったの。…大勢が殺されたから"(ジャクリーヌ・R)
第10章 それぞれの物語
“記憶がばらばらなんだ。それを使って物語を紡ぎあげようなんて無理だよ"(デニー・M)
第11章 沈黙
“できるだけ過去のことは考えないようにしろと言われた。…そのとき私の人生にどれほど大きな変化が起きたか想像できる"(?ベラ・R)
終章 最後の証人
“私の後ろには、直接あなた方に話ができなかった600万人のユダヤ人が立っていると思ってください"(アグネス・G) (出版社より)


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