
木庭顕『人文主義の系譜』
出版社 : 法政大学出版局
今日の市民社会とデモクラシーの基礎をなす政治的・法的な観念体系は、ギリシャ・ローマの知的遺産を歴史の批判を通じて受け継ぐ「人文主義」の水脈から生まれた。ヴァッラやマキャヴェッリ、モリエール、グラヴィーナ、サヴィニーからポーコック、モミッリャーノにいたるまで、アンティクアリアンな知との格闘を続けてきた西洋の思想的営為をたどる。『誰のために法は生まれた』著者の真骨頂。
目次
はしがき
I 政治的・法的観念体系成立の諸前提
II ヴァッラのウァッロー批判
IV アルパゴンの脅威
V G. V. グラヴィーナのための小さな覚え書
VI ローマのポーコック
VII サヴィニーによる占有概念の構造転換とその射程
VIII 三つの実証主義批判
I フッサール
II ヴィトゲンシュタイン
III レヴィ=ストロース
IX アルナルド・モミッリャーノとエットレ・レーポレ (出版社より)