越前敏弥選 ティム・オブライエン『戦争に行った父から、愛する息子たちへ』

越前敏弥選 ティム・オブライエン『戦争に行った父から、愛する息子たちへ』

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翻訳:上岡伸雄、野村幸輝
出版社:作品社

「遠い戦地で兵士だった時代について、腹を割って、君に話してみたい」
戦争の真実を伝え続けて著名なベトナム帰還兵の作家による、五十歳を過ぎて生まれた二人の息子と、いつか去り行くこの世界への、慈愛に満ちたメッセージ。


何かを得ることへの欲求で溢れているこの世界で、君たちには人生の一部をまさに反対のことに捧げてほしいと願っている。つまり、人から何かを得ずして何かを与えること。ティミー、君は幼い頃、十五丁目通りに住むホームレスの男のために、買物袋に贈り物を詰め込んだことがあったね。そして、タッド。自分にとって完璧な日はどんな日かと訊ねられたとき、君はかつてこう答えたね。
「みんなをハッピーにできた日、特にウサギたちを」
たとえば、二〇三八年、時間を作って思い出してみてほしい。君たちが誰かに何かを与えることのできた瞬間が、お父さんの人生で最も幸せで、最も記憶に残る瞬間だったということを。そして同じことをずっと継続してほしい。得ずして与えること。お父さんを輝かせてほしい。(本書「お父さんが去ったら」より)(出版社より)

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