
【10/ 15 (日)】『サバキスタン』完結記念トークイベント 「Good Story Sometimes Walks Alone」
申込みの前に必ず参加規約をお読み下さい。
お申し込みはこちら
日程 | 2023年10月15日 (日) |
時間 | 13:00〜14:00 開場 12:30〜 |
料金 | 1,540円(税込) |
定員 | 80名 |
会場 | 本店 大教室 |
ロシアからやってきた‘反独裁’コミック『サバキスタン』、完結第3巻の刊行を記念しまして、ビタリー・テルレツキーとカティアのふたりの著者と、翻訳を担当した鈴木佑也、編集を担当した井上雄樹のトークイベントを開催いたします。
■イベント開催にあたって
本作品は、各巻でそれぞれ違った時代が描かれており、この架空の独裁国家「サバキスタン」の50年間の歩みを一言で表すのは難しいことでしょう。
本作では、かつての独裁者である「同志相棒」の存在が大きな軸となっているのは間違いないですが、その「同志相棒」の真の理想や考えていること、そういった実像はどこか不透明な部分を多く残したまま、物語は終わりを迎えます。
私は以前、打ち合わせの最中に、原作者のビタリー・テルレツキーにある質問をしたことがあります。それは物語の内容に関してで、どうしても腑に落ちない点があったのです。「もしかして、こうじゃないのか?」と。
すると、ビタリーはニヤリと笑って「いい物語というのは独り歩きをするものだよ(good story sometimes walks alone)」と言ったのです。
確かに、この『サバキスタン』にはそういった読み手の想像や推理で補わなくては完成しない点が多くあります。
みなさんはいかがでしたでしょうか?もし「独り歩き」をしていたら、それはその人にとって「いい物語」だったのかもしれません。
ということで、本トークイベントのタイトルには、このビタリー・テルレツキーの言葉を冠しました。
でも、せっかくの機会だし、どんどん質問してください!お待ちしています。
担当編集:井上雄樹(トゥーヴァージンズ)
事前質問受け付けはこちらから
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdA7NRBP93hrRqf5p1GbPIUs5Mus72Av8_dY-N30xb1-qh2Tw/viewform
※トークイベントの題材には第3巻の内容が含まれます。ご理解ください。
※トークイベントの後にはサイン会を開催いたします。
サインの対象は3巻で、おひとり様1冊といたします。ご了承ください。
プロフィール

ビタリー・テルレツキー(作)
1989年ソ連のレニングラード(現サンクトペテルブルク)生まれ。漫画家。2019年~2022年にかけて『サバキスタン』を制作。コミックレーベル「テルレツキー・コミックス」主宰。

カティア(画)
シベリア生まれ。漫画家・イラストレーター・アニメーター。サンクトペテルブルクで建築を学びながら、イラストや漫画を描くようになる。本とコーヒーと語学を学ぶことが好き。
鈴木佑也(翻訳)
新潟国際情報大学准教授。ロシア・ソ連建築史/美術史、表象文化論。1930~60年代のソ連における大型建築プロジェクトや都市計画、対外建築交流、政治と建築の相関性について研究している。著書『ソヴィエト宮殿 建設計画の誕生から頓挫まで』(水声社)で2023年度日本ロシア文学会賞受賞。
書籍情報

作:ビタリー・テルレツキー/画:カティア 『サバキスタン』③(トゥーヴァージンズ)
本体価格1,800円+税
【あらすじ】
サバキスタン共和国・ドゥルジヌイ市・地方民事裁判所第1387法廷。被告人席には過去に対する侮辱の罪で起訴されたある老犬。検察側と判事は一方的に被告人を有罪の方向で審議を進め、弁護人との激しい攻防が続いていた。
しかし審理期間中のある日、ある歴史的人物の突然の死を境に、裁判の様相は一変する。果たして老女の犯した罪とは何か。そして判決は――。一つの判決が、過去を裁き、未来を決定する!
血塗られた負の歴史を背負いながら、自由と真実の勝利を信じて闘う勇敢なるサバーカたちの物語、ここに堂々完結!
※既刊も大好評発売中!
作:ビタリー・テルレツキー/画:カティア 『サバキスタン』①(トゥーヴァージンズ)
本体価格1,800円+税
作:ビタリー・テルレツキー/画:カティア 『サバキスタン』②(トゥーヴァージンズ)
本体価格1,800円+税