イブラム・X・ケンディ『アンチレイシストであるためには』
児島修 翻訳 出版社 : 辰巳出版
※Social Coffee Houseとのコラボブックカバー付き(画像2枚目)です。
世界に蔓延るレイシズム(人種主義)を解き明かすためのガイドブック。
アンチレイシストとは
人種だけでなく、民族、文化、階級、ジェンダー、セクシュアリティなどの違いを平等に扱う人のこと。
世界に蔓延るレイシズム(人種主義)の構造や本質をみずからの体験を織り交ぜながら解き明かし、制度としてのレイシズムを変え、「アンチレイシスト」としての態度をとりつづけることがその解決策だと訴える。
レイシズムが深く浸透した社会では、自身をふくむほとんどの人の心にレイシズム的な考え方が潜んでいる。
レイシストの権利者たちがつくりだす「ポリシー(政策、制度、ルール)」を変えない限りレイシズムは解決できず、「レイシストではない」と発言する人も、そのポリシーを容認する限り仮面を被ったレイシストなのだと厳しい目を向ける。
だからこそ、「アンチレイシスト」でありつづけるためには、レイシズムを生物学、民族、身体、文化、行動、肌の色、空間、階級に基づいてよく理解し、レイシズム的な考え方を見つけるたびに取り除いていく必要がある。
問題の根源が「人々」ではなく「権力」に、「人々の集団」ではなく「ポリシー」にあることに目を向ければ、アンチレイシズムの世界が実現可能となる。
ぼくたちはレイシストであるための方法を知っている。
レイシストでないふりをする方法も知っている。
だからいま、アンチレイシストであるための方法を学び始めよう。(出版社より)