
ジャネット・ウィンターソン『フランキスシュタイン 』
木原善彦 翻訳
出版社 : 河出書房新社
生命の禁忌に触れる怪物譚、トランスヒューマンへの欲動、死の克服への尽きない夢……。人類に捧げる、時間を超えたラブストーリー。
『オレンジだけが果物じゃない』『灯台守の話』のジャネット・ウィンターソンがおくる待望の最新作
AI時代のトランス・ゴシック・ラブストーリー!
1816年、レマン湖畔。バイロン卿の別荘では、5人の男女がそれぞれ怪奇譚を披露することになる。
そこで子を亡くしたばかりのメアリー・シェリーは、生命の禁忌に触れる怪物を夢想しはじめた。
いっぽう現代の英国。若きトランスジェンダーの医師ライ・シェリーは、
人体冷凍保存施設で出会った気鋭の人工知能研究者ヴィクター・スタインと関係を持つ。
しかし謎多き彼は、秘密裏に危うい研究を進めていて……。
繰り返される人類の見果てぬ夢が叶う日はくるのか? 混沌と狂騒の時代におくる、最も危険なラブストーリー。
これは愉快で真面目な、時空を超えた大騒ぎ。
──マーガレット・アトウッド
悪魔的な想像力でもって、フランケンシュタインの古い血脈のなかに人類の未来への新しい疑問を注入してみせた。
──ワシントン・ポスト紙
芸術的な構成。予想外の面白さ。そして、感動的にダイナミック。
──ロサンゼルス・レビュー・オブ・ブックス
作品の半分はヴィクトリア朝のゴシックで不穏なメランコリーに彩られ、もう半分は、シリコンバレーの冷酷な不毛さに彩られている。
──デイリー・テレグラフ
文学的な驚きと、壮大な寛容さ、そしてユーモアの閃きをくれる。
──ワシントン・ポスト・ブックワールド
(出版社より)