Valerie Phillips『Hello Phoebe』
店頭でも販売しているため、タイミングによっては売り切れの場合がございます。あらかじめご了承ください。
前回東京に行った際、原宿のWONDER PHOTO SHOPでハローキティのinstax miniを買った。
それにはハローキティのフィルムが1パックとステッカーが付いてきた。
羽田空港でロンドンへ帰る便を待っている間、私は出国ゲート近くのスーベニアショップで手元に残っていたすべての日本円で買えるだけたくさんのハローキティフィルム買うことにした。
大きな袋に入った日本円の硬貨は10パックのハローキティフィルムとわさび味のキットカットに交換された。
フィービーに会ったのは2022年の1月だった。
彼女がインスタグラムで私にコンタクトしてきたのだ。
その時彼女は17歳だった。
南ロンドンの郊外に住むシンガーソングライターの学生。
彼女が大学に入るまでの9ヶ月を費やして写真を撮った。
そこで起きたことは話すと長くなるので2024年に出す予定の本の中で語ろうと思う。
この『Hello Phoebe』はそのイントロダクションだ。
ある日ついにハローキティのフィルムが底をついてしまったが、ロンドンで同じフィルムを入手することは不可能だった。
私たちはこのジンを完成させたかったので、代わりに「Mermaid Tail(人魚の尾ヒレ)」というちょっとクールな名前のフィルムを数パック買った。